日々の生き方に深みを持たせてくれる映画3つ

最近、久々にDVD観たので、ちょっとだけ感想めも。
以下ネタバレ含みます。

1.LUCY/ルーシー
2.大統領の執事の涙
3.硫黄島からの手紙





1.LUCY/ルーシー



最近、女性が主役でアクションでスッキリするのを観たかったので、気になっていたのですが、ネットに上がってる評価があんまり良くなくて踏ん切りがつかなかったやつ。
時間が経ってもやっぱり気になったので、借りてみたら、結構嫌いじゃ無かった。
人それぞれですが、私はジワジワ後から考えさせられました。
量子物理学が絡んでいて、人類の脳はよくて10%しか機能しておらず、アクシデントによって覚醒したルーシーは脳を100%まで機能させることが可能になるが、その時には肉体がついていかないので、滅びてしまう。そうなる前に、脳科学者の博士に未来を託します。

脳の機能が先行してしまうから、その速さについていけない感情や肉体の細胞は無くなって、そこに留まれなくなるんだろうな、という想像ですが、そう考えることが、そもそも「脳の10%の機能」の思考なんじゃないか?と考えてみたり。
確かに、世の中に生きているものに平等に時間というものが存在するけれど、人によって時間に対する概念は違うのだから、それぞれの「時」が、人を支配していてなんというか、みんな「時計」なのかな、時計が歩いてるのかな、なんて考えてみたり。(妄想の域ですね)

確かに突っ込みどころ満載で、終わり方とか「ぇ?」って思うけど、考えさせられたので面白かったよ。時間が短かったのと、印象的な役者さんが多かったので、それも楽しかった要因の一つかも。でも、映画館で観たらしこりが残ってたかも。(笑)



2.大統領の執事の涙
これはレンタル屋さんで気になったので借りてみました。面白かった。感動しました。


ホワイトハウスの執事さんには黒人の方も多く勤めているんですね。初めて知りました。マンデラ大統領の映画もそうですが、黒人の人たちの辛い歴史の中でこんな風に力強く闘っている人達が沢山いるなんて、素晴らしいことだと感動しました。
日本に住んでいるとそんなことをあまり知らずに生きてしまう。でも自分が外国に行ったらそれはそれで差別を受けるんでしょうね。賃金問題は日本でもあると思うのですが、今はどうなんでしょう。私が小さい頃は(と言ってもそんなに昔じゃないけれど)、いくらか賃金に差があったように感じました。それで、幼心に不思議に思ったのです。
日本で生活する分には、生活費がかかるし、出稼ぎに来ている人たちは仕送りもしている。それで賃金の差があって、生活できるのかなー?と。
ホワイトハウスにも、賃金差別があったんですね。この映画を観て、今オバマさんが大統領になったことは、よっぽどすごいことなんだなぁと感じ、即オバマさんの本を注文しちゃいました。



マンデラさんの本を以前からほしいと思っているのに、わりかし高価なのと、分厚いので、どれを買うかまだ迷って手を出せずにいます。こっちから読もうっと。
きっと現実にはもっと悲惨なことも沢山あったと思うし、今もそうかもしれないけれど、前向きに、誠実に生きている人達がいるんでしょうから、素晴らしいことです。日本に生きて、恵まれた環境にいるのに、何にも成果の出せない自分って、だめじゃん・・・ですね。。

Amazonのレビューに沢山いい解説があって、それを読んで私がお腹いっぱいに勉強になりました。この映画また観るかもなぁ。



3.硫黄島からの手紙


以前ブログで紹介した松崎悠希さんや、二宮くん、渡辺謙さんなど、素晴らしい役者と、監督が作ったなんだか歴史に残りそうな映画。「戦争からは何も生まれない。戦争は虚しい」という印象が残りました。国が思想を間違うことで、沢山の人を巻き込んで、何も関係がない人達が一番苦しい思いをさせられる。
戦争映画なんで、残虐っぽい影像もあるんですが、オブラートにかかっていて、全体的に監督の優しさが感じられたような気がしました。
二宮さんて、演技上手いですねーーー!!松崎さんの役が、途中で自害してしまったので残念でした・・。もう少し観たかったなぁ(笑)それにしても、本当にステキな声ですよねぇ!ずっと聴いていたくなります。
ハリウッド映画だということを忘れてしまう心理描写は戦争について改めて考えさせられる素晴らしい映画だと思います。きっと、米側から描かれた「父親たちの星条旗」もいきつくところは同じなんだろうなと思いました。そう思いたい。





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